地域から創る新しい経営の形 ~ 岡山Xアカデミーでの気づき

2025年10月10日、岡山の地域を支える中小企業20社の次世代経営者が集まる「Xアカデミー」にて、初回講座の基調講演とワークショップを実施する機会をWorld in You代表理事山本未生がいただきました。
 Xアカデミーは、岡山県内の経営者有志が発起人となり立ち上げた、地域経済を担う次世代リーダーの育成を目指した手作りの学びの場です。
 運営事務局は、総合人材サービスを展開する株式会社キャリアプランニングが担当しています。
当日の様子は山陽新聞でもご紹介いただきました。
講演タイトル「社会にひらかれた経営~越境・分散型リーダーシップとパーパス経営の実践」
先が読みにくく、変化の激しい時代において、企業が持続的に価値を創出し社会に貢献していくためには、従来の経営手法を超えた新しいアプローチが必要です。
今回の2時間半のワークショップでは、以下の3つのテーマを統合してお届けしました:
- 分散・越境型リーダーシップ:パラダイムシフトの時代に変化を生むリーダーシップ
- 私のパーパスと組織のつながり:私の行動の源泉はどこにあり、組織とどう共鳴・かさなりあっているのか
- ガバナンスの3つのモード:全体像をつかみながら多様な視座で効果的に議論をするためのヒント
ワークショップでは、常に受講者ご自身や自分たち(自組織)にひきつけて考えてほしいという想いから、講演とグループワークを交互にしていくスタイルですすめました。受講者の皆さまには、積極的に議論・対話いただき、質問も活発にしていただいたこと、大変嬉しかったですし、私も気づきが多くありました。
特に、営利企業とともに財団など多様な法人の皆さま、創業100年以上の企業も複数いらっしゃり、地域に広がる素晴らしいエコシステムを覗かせていただきました。地域に根ざしながら、グローバル展開する企業も複数あり、「地域から世界へ」という可能性を体現していました。また、女性が働きやすく活躍しやすい職場づくりに取り組んでいる企業も多く、持続可能な組織づくりへの意識の高さを感じました。
そして、『非営利組織のガバナンス』でも紹介しているガバナンスの3つのモードは、非営利営利関係なく、また経営陣かどうかに関わらず、活用いただけるフレームワークだとのお声も多くいただきました。
岡山Xアカデミーの皆さん、貴重な機会をいただき、ありがとうございました!!

ワークショップの様子
この記事を読んでくださるみなさまへ
日本ではまだリーダーシップや組織のあり方が画一的な面があり、「リーダーシップは自分と関係がない」「会社の理念はあまり自分ごと化していない」「普段は家と職場の往復」という方は多いと思います。そのような中で、あらためて、分散型リーダーシップを含め多様なリーダーシップのあり方を知り、この組織に自分がいる意味を実感したり、時に普段いる環境から足を踏み出して(越境して)行動してみることの意義を感じる、ことは、未来や社会の可能性に自分や自組織を開いていくために、必須だと思います。
普段目の前のことで忙しいけれども、ふと、未来に向けて開かれていきたい、そういうときにぜひご一緒できたら嬉しいです!
山本未生 World in You代表理事
 
  
  
 