*この記事は、WIT(現World in You)の記事からの再掲載です(2015年4月10日)

 

WITは、その投資先であるNPO法人吉備野工房ちみち(以下、ちみち)による、被災地の社会起業団体の組織開発コーチングプロジェクトに、2015年4月より約2,100,000円の資金提供を行い、プログラムを開発で協働することを決定しました。助成には、ジャパン・ソサエティーの東北復興のためのファンド(Japan Earthquake Relief Fund)からの資金が活用されます。

ちみちは、その8年余にわたる住民主導型まちづくりとNPO運営のノウハウを生かし、WIT並びにプロのコーチと共同で、組織内コミュニケーションギャップを解決するコーチング、アドバイザリー、ワークショップ等を設計開発し、東日本大震災の被災地の社会起業にコーチングプログラムを提供します。本プロジェクトのパイロット段階(6か月~1年間を予定)においては、プログラムの利用団体はWITの他の投資先団体となります。

チームが上手く機能しない、組織内の人間関係がぎくしゃくする等の問題は頻繁に起こりますが、スタートアップ、特に非営利組織においては、チームマネジメントに時間や資金を投じる余裕が中々ありません。にもかかわらず、社会的課題解決を目指す社会起業団体にとっては、ボランティアやドナーなどの多様な利害関係者の協力を得て持続的な活動が成り立つものであり、チームマネジメントの問題を放っておくと活動の持続性に大きく影響をもたらします。

そこで、団体自身では予防しにくく、又他の助成金事業の対象となりにくい、チーム構築の分野において、私たちはWITの社会起業団体支援、ちみちの組織運営、プロのコーチによるコーチングのノウハウを活かし、東日本大震災の被災地の団体がより持続的に活躍できる環境づくりを目指します。

プレスリリース本文はこちら:リリース: 被災地の社会起業へチームコーチングで持続性アップ

 

 

 

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World in Youについて: World in Youは、組織・セクター・国などの様々な境界を越えて、より良い社会を目指して共創するリーダーや組織、コミュニティを育てることをミッションに、これまで200以上の社会的ミッション企業や500名以上のビジネスリーダー、非営利組織のリーダーや学生たちにリーダーシップ育成プログラムを提供してきました。
訳書『非営利組織のガバナンス』(2020年、英治出版)